日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

5月24日例会報告について

明日の例会報告についてお知らせします。

題名:丸山眞男『現代政治の思想と行動』(増補版 未來社 1964年)の第二部「イデオロギーの政治学」

報告者:松本智也


また、報告概要については、下記の通りです。

【概要】

論文集という形になっているが、内容は大別して二種に分けられる。したがって本書の章立てとは順序が入れ替わるが、以下の要領で報告する。
【1】まずロシア革命からスターリン批判にいたるまでの政治観を、英国政治学者ラスキの論を援用しつつ分析している。
1「西欧文化と共産主義の対決 ――ラスキ「信仰・理性及び文明」について――」
2「ラスキのロシア革命観とその推移」
5「「スターリン批判」における政治の論理」
【2】続いてファシズム、ナショナリズムなどの政治概念の分析に入る。
3「ファシズムの諸問題 ――その政治的動学についての考察――」
4「ナショナリズム・軍国主義・ファシズム」
また、同時代の思想状況、およびアジアナショナリズムを考えるため、竹内好の議論を援用する。

【参考文献】
竹内好「近代の超克」(『日本とアジア』筑摩書房、1993年。初出は『近代日本思想史講座』第七巻、筑摩書房、1959年)。
―――「アジアにおける進歩と反動」(竹内1993所収、初出は岩波講座『現代思想』第五巻、1957年)。
―――「ナショナリズムと社会革命」(竹内1993所収、初出は『人間』1951年)。
大澤真幸「丸山眞男ファシズム論のネガ」(『近代日本思想の肖像』講談社、2012年、初出は『情況』1997年)。
――――「埩扎の無思想――竹内好のナショナリズム」(大澤2012所収、初出は『思想の科学』1995年)。
――――「トカトントンをふりはらう――丸山眞男と太宰治」(大澤2012所収、初出は『大航海』1997年)。

よろしくお願いします。

文責:岩根卓史

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