日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

7月20日 例会予告

7月20日の例会は二人構成となります。

課題論文:大谷栄一「昭和初期の「新しい仏教」をめぐる動態――伝統仏教・新興仏教・反宗教の交渉と葛藤――」(『近代仏教という視座』ぺりかん社、2012年)
報告者:吉水希枝
報告要旨
 本テキストは『近代仏教という視座』の第Ⅰ部の第三章にあたり、部第二章で論じられた明治20年代に登場する「新しい仏教」を掲げる活動や言説について、明治期の「新しい仏教」の継承と位置付ける新興仏教青年同盟のメンバーの言説と活動を分析する。新興仏教青年同盟は1931年に仏教社会運動家・妹尾義郎によって結成された団体である。彼らの言説や活動の分析を通してビリーフ(概念化された信念体系)中心主義的な「狭義の近代仏教」である彼らの言説がそのほかの同時代的な諸勢力との関係の中でどのように形成されるかを論じる。
 本報告では本テキストの要約・考察を通して昭和初期の近代仏教(とくに著者の分析対象たる「狭義の仏教」)をめぐる様相を考察したい。

【参考文献】
・『仏陀を背負いて街頭へ――妹尾義郎と新興仏教青年同盟』(岩波書店、1974年)
・赤澤史朗『近代日本の思想動員と宗教統制』(校倉書房、1985年)
・磯前順一『近代日本の宗教言説とその系譜――宗教・国家・神道』(岩波書店、2003年)
・大谷栄一『近代仏教という視座』(ぺりかん社、2012年)

以上よろしくお願いいたします。

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