日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

5月12日 例会討論要旨

2016年5月12日 日本思想史研究会例会 討論要旨

 肖月氏は今年度前期のテーマ――「『日本書紀』研究の史学史的再検討」に即して、「『日本書紀』の研究に関する覚書」といった題目で報告した。報告においては、まず奈良時代より現代(平成20年頃)までに至る『日本書紀』研究への代表的な学者及び学説史が整理され、続いて『日本書紀』の各写本・刊本について紹介された。
 質疑ではまず各時代の知識人・学者はいかなる問題意識のもとで『日本書紀』に注目したのかという質問が提起された。この質問に関して、それは今回の報告はあくまで各時代の研究のあらすじを把握するためのものであり、研究者の歴史観や歴史意識・叙述など史学史的問題についてはのち各報告者によってなされるべき作業であるとされた。続いて、近代、とりわけ大正時代においては、津田左右吉の研究のみがあげられ、ほかの学者の研究についてはどうなのかという質問が出たのに対し、報告者は折口信夫の民俗学的アプローチを挙げ、その研究特色を簡単に紹介した。

文責 張琳

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