日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

2015年11月19日 例会報告要旨

 今回の報告では、まず2015年度思想史大会および特研報告で受けた意見を回顧し、とくに①「ラッセル訪問」をめぐる知識人の論争の実態が見えてこない②イギリスの政治思想史系譜におけるラッセルのギルド社会主義の位置づけ、③知識人の論争を通して見出される時代的文脈が曖昧、という三点の指摘に対し、先行研究の紹介も含め、1920年代初頭の中国思想界における「社会」「社会主義」の意味合いについて簡単に触れてみた。加えて、これらの指摘について、ⅰ知識人の論争のディテールの補完、ⅱイギリス政治思想史におけるギルド社会主義の位置付けおよび伝来後のそのコンテキスト、ⅲ概念史の方法も含めて20世紀20年代年代の時代像を構築するといった、具体的な解決法を報告で展望した。

文責:張琳

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