日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

2015年7月9日例会報告要旨

国家とナショナリズム」について節ごとの論点を、内容要約・原文引用を引き合いに提示した。考察では、まず本報告で参考した二つの訳書(日本みすず書房2003版、中国江蘇人民出版社1999版)を、原著(米国ランダムハウス社1989版)と対照し、両バージョンの翻訳の問題を指摘した。続いてホブズボームのナショナリズム論における「プロトナショナリズム」概念の理解、すなわち「近代以前のナショナリズムの総称」といった包括的性質の定義は、果たして常にダイナミックな変遷を見せているナショナリズム自体、もしくはそれについての研究においてはよいのかという疑問を提示した。

文責 張琳

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