日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

2015年5月21日例会討論要旨

石原さんの報告では二重革命を通してブルジョアという新しい階級が創出する過程において行われた歴史的事実が分かりやすく説明された。発表では、第8章、第9章、第10章の内容が主に分析されて、論理的で非常に分かりやすく説明していただいた。また、歴史的事情や発表の理解を図るため、事前に関連動画やレジュメの最後の部分にはホブズボーム、ゲルナー、A.D.スミス、B.アンダーソン、西川長夫、ウォーラーステインの研究からみられる時代性やヨーロッパの地図を取り上げることで東欧の位置づけに対して敷衍説明があった。
 また、『革命の時代』第8章の土地の東プロイセンの位置づけと彼らの影響力に対して質問があり、それに対しては添付された地図を見ながら、西欧を中心に発達したため、東欧のところにプロイセンが造成できた可能性を中心として回答された。
その後、資料として扱われた、ホブズボームの著作や他研究者の研究の著作を整理した表に対しては5人の研究者を選別した理由について質問があり、彼らの研究成果から見える時代性を把握できるという回答を中心に討論を続いた。
ホブズボーム自身がエジプト出生にも関わらず、アフリカやアジアを除いて研究をなされたことに対して様々な議論が活発に行われた。特に、ヨーロッパを中心としてみるホブズボームの論考はその後の近代社会を分析する確実な基準になっていることに対して、果たしてそうなのかという考察が行われた。
 次は石原さんから発表の事前に1789年~1848年までを含むヨーロッパの動きに対する動画である。これからの思想史研究会で行われる発表内容にも関わる動画であるので改めてリンクを添付する。https://www.youtube.com/watch?v=OIS2YExS4Ms

文責:許受民

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