日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

2014年5月8日例会報告要旨

今回の報告では、羽仁五郎の『都市の論理 歴史的条件-現代の闘争』『続・都市の論理 社会主義をどう考えるか』を用いて、羽仁における都市論を検討した。
まず『都市の論理』で羽仁は自らの著書『都市』の考察を踏まえたうえで、絶対王政は自由都市共和制に対して成立したものであるとし、日本において、戦後の日本の民主主義も、「戦後の民主主義の勝利が完全でなかったということ」「中途半端であって完全でなかった」ことが原因で「だめになってしまった」と説明している。また、今日の都市問題を考えるうえで、日本の腐敗の根本的原因は保守永久政権、中央集権であると言及している。また『都市の論理』・『続・都市の論理』において、都市自治体の自治の必要性を説き、そういった組織を「われわれがつくり出さなければならない」としている。

文責:平賀美沙貴

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