日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

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11月21日例会報告要旨

本報告では、『日本思想史研究会会報』第30号にて、掲載された、拙稿「言葉の〈始原〉とコスモロジー-幕末国学言語論の思想的位相」(pp42-pp59)で明らかにした、問題意識を前提としたうえで、大国隆正(1792-1871)における〈古言〉論をめぐる問題について、思想史的検討を加えようとする試みであった。従来の大国隆正をめぐる先行研究は、大国隆正とその門人たちが、明治初期の頃に、明治維新政府による神祇行政と深く関わった人物であるが故に、隆正が膨大に著した言語論的テクストについては、等閑視されてきたと考えられる。このような研究現状を振り返ったうえで、大国隆正における〈古言〉論と〈古伝〉論が、相互に連関しながら提示されていく、隆正における国学的宇宙論も視野に入れたうえで、思想的テクストの分析を試みた。本報告を終えたあとでの感想を言えば、今後は、先行研究の掘り下げや、未見史料の読解という作業の大事さを痛感したので、今後は幕末維新期における洋学をめぐる思想史的動向とも相互に関わらせながら、再び隆正の思想を再考する必要があると思った次第である。

文責:岩根卓史

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