日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

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夏季合宿崔報告の報告題名につきまして

上記の件についてお知らせします。

報告題名:「近世における石碑顕彰の日本・朝鮮比較研究」

報告者:崔載國(埼玉大学大学院)

【研究テーマ】
•近世東アジアの国々では、時期のずれはあるが石碑に対する関心があった。本研究は江戸時代の日本と朝鮮王朝時代の韓国における石碑の顕彰や研究の背景と影響関係を明らかにすることによって、当時東アジアで石碑を中心にした文化交流関係を確認しようとする。

【研究内容】
•江戸における石碑顕彰の関連事例としては、徳川光圀の那須国造碑の比定と並河誠所の金石学著書である『擬集古録』がある。

•朝鮮王朝の場合、早い時期から金石文につい関心があったが、鑑賞が主な目的であった。その関心がだんだん朝鮮の金石文に移り、19世紀になると飛躍的に発展することになる。朝鮮の金石学の頂点にあったのが金正喜の『金石過眼錄』と吳慶錫の『三韓金石錄』である。

•以上の二つの著作は、その前の時期までの目録集水準であった他の著作と違って、石碑に対して判読・考証・解釈・批評などの研究を行った研究書である。

•当時の金石学の発達の原因や背景としては、研究者によって少し異なるが、清朝での考証学だと言われている。考証学のどのような面から影響があったかについては今から明らかにする必要がある。

【参考文献】
•イム・セグォン、「朝鮮時代金石文研究の実体」、『国学研究』創刊号、韓国国学振興院、2002年

•リ・ギュウピル、「吳慶錫の『三韓金石錄』に対する研究」、『民族文化』29、民族文化推進会、2006年

•愼鏞厦、「吳慶錫の開化思想と開化活動」、『歴史學報』、歴史學會、1985年

•趙成山、「18世紀後半-19世紀前半、朝鮮の碑學の流行とその意味」、『精神文化研究』第33巻第2号、2007年

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