日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

6月20日例会報告要旨

今回の報告では、竹内好『新編 日本イデオロギイ』に所収されている「国の独立と理想」を取り上げた。当文章が書かれたのは、1952年1月ごろであり、サンフランシスコ講和条約についての議論が盛んな時期であった。竹内は、占領軍の撤退がそのまま独立につながるとした意見を批判し、自らの独立論を述べている。竹内のいう独立とは、国が理想を持って内発的に行われるべきものであるとして、中国を一つの独立のモデルとして捉えている。以上のような内容要約を踏まえて、『世界』で組まれた「講和に対する意見・批判・希望」から、他の当時の知識人の意見を紹介した。また、竹内の主張がデューイや孫文の影響を受けている点を挙げて、竹内の考え方についての所見を述べた。
  
文責:原田 直哉

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