日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

2018年5月29日(火)例会予告

史料輪読 : 近代陽明学における大塩中斎像――井上哲次郎の『日本陽明学派之哲学』「大塩中斎」を中心に

報告者 : 古文英

要旨 :
今回の報告では、『日本陽明学派之哲学』における大塩中斎に関する部分を要約し、「井上の大塩中斎像」、「井上の大塩中斎評価」、「井上の哲学思想と大塩中斎像の関係」等を考察する予定である。

参考文献 :
・井上哲次郎『日本陽明学派之哲学』富山房、1900年
・高瀬武次郎『日本之陽明学』鉄華書院、1898年
・山下龍二『陽明学の研究 下 展開篇』現代情報社、1971年
・吉田公平『日本における陽明学』ぺりかん社、1999年
・森田康夫『大塩平八郎と陽明学』和泉書院、2008年
・森田康夫『大塩思想の可能性』和泉書院、2011年
・大塩事件研究会編『大塩平八郎の総合研究』和泉書院、2011年
・森田康夫『大塩思想の射程』和泉書院、2014年 等
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2018年5月22日(火)例会予告

史料輪読 : 井上哲次郎『日本古学派之哲学』「並河天民」(414~428頁)

報告者 : 向静静

要旨 :
今回の報告では、『日本古学派之哲学』における儒者、並河天民の内容を要約した上で、
医家としての並河の事蹟及び思想を含めて考察を行う予定である。

参考文献 :
・並河天民『天民遺言』1719年
・井上哲次郎『日本古学派之哲学』冨山房、1945年
・桂島宣弘『自他認識の思想史』有志舎、2008年
・山田重正「儒医並河天民とその周辺」『花園大学研究紀要』第8号、1977年
・安西安周『日本儒医研究』龍吟社、1943年
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2018年5月15日(火)例会予告

史料輪読 : 井上哲次郎『日本古学派之哲学』「太宰春台」

報告者 : 石運

要旨 :
今回の報告では、『日本古学派之哲学』における徂徠学派、とりわけ太宰春台に関する部分を要約したうえに、「井上哲次郎の徂徠・春台評価及びその影響」、「近年の春台研究」、「春台の立ち位置に関する私見」という三つの方向に沿って、考察を行う予定である。

参考文献 :
・井上哲次郎『日本古学派之哲学』冨山房、初版1902年
・丸山眞男『日本政治思想史研究』東京大学出版会、1952年
・小島康敬『徂徠学と反徂徠』ぺりかん社、1987年
・李基原『徂徠学と朝鮮儒学――春台から丁若鏞まで』ぺりかん社、2011年
・白石真子『太宰春台の詩文論――徂徠学の継承と転回』笠間書院、2012年
・島田英明『歴史と永遠』岩波書店、2018年
・藍弘岳「太宰春台と徂徠学の再構成――「聖人の道」と日本批判をめぐって」『思想』(1112)、2016年
・澤井啓一「「古文辞学」から「古文系漢学」へ――近世日本における「漢学」の位相」『国文目白』(57)、2018年
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2018年5月8日(火)例会予告

論題 : 植民地朝鮮に於ける映画産業

報告者 : 全喜知

要旨 :
植民地時代、初期映画界が形成される過程の中で、最も大きな影響力を持ったのは「劇場」である。設備を備えた室内「劇場」で映画の上映が可能となり、既存の「劇場」は「活動写真常設館」として定着していく。そして、活動写真(映画)は人々に新たな視聴覚のスペクタクルをもたらし、人気を博した。観客の増加に比例して、興行、映画会社が次々と設立され、映画産業は急成長していく。代表的研究者であるイ・ヨンイルとチョ・ヒムンは、韓国映画の形成や発展過程に注目し研究成果を出している。韓国映画史の中で二人の研究は高く評価されているにもかかわらず、映画の輸入―興行産業としての発展―映画製作の始まりを、朝鮮人を対象に、単線的な側面から考察しているため、在朝日本人の活動に関しては研究の余地がある。そこで本報告では、京城の「活動写真常設館」に注目し分析することと同時に、1910年から1919年まで映画興行の先駆的な役割を果たしていた在朝日本人の略歴についても考察したい。

参考文献 :
・日活株式会社『日活五十年史』日活株式会社、1962年
・田中純一郎『日本映画発達史Ⅰ』中央公論社、1968年
・佐藤忠男『韓国映画入門』凱風社、1990年
・佐藤忠男『日本映画史』岩波書店、2007年
・キム・ミヒョン『韓国映画史――開化期から開花期まで』キネマ旬報社、2010年
・岩本健児編『日本映画の誕生』森話社、2011年
・チョン・ジョンファ『韓国映画100年史――その誕生からグローバル展開まで』明石書店、2017年
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