日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

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11月28日例会討論要旨

今回の報告は、来週ライスボールセミナ―前の予備報告としての報告である。報告の方は自分の研究をわかりやすく紹介する形で、近世如来教とは何か、如来教の従来の研究はどのようなものか、”安心””異安心”を中心に報告した。討論につき、参加した方々は”安心””異安心”の具体的な意味、”宗教社会”というの言葉遣いの問題、当時の仏教関係の”救済”思想などを報告の方と意見を交換して、議論した。とくになぜ1800年前後を取り上げるや当時身分制への関心がないと各階層の人々にとって”救済”の内容がつかめないなどについて盛んに議論を行った。報告の方が来週のライスボールセミナーでの発表はpower pointを使う予定で、そのpower pointを参加した方々へ示した。ライスボールセミナ―の受講生は主に一年生、二年生なので、専門用語の解釈、図の説明の補充が求められた。以上を以て例会が終わった。

文責:肖月

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11月14日例会報告要旨

今回、「近世京都の成立と都市の発展―祇園社門前町を中心に―(仮)」という論題で報告を行った。先行研究においては近世京都の成立を、豊臣秀吉による都市改造(=京都改造)を近世京都の成立とする見解が主流であると思われる。京都改造とは京都の都市構造の変容であり、町の拡大・都市構造の変化につながった。秀吉による都市改造後、16世紀後半から17世紀前半における人口・町数の増加によって、鴨川両岸や鴨東地区で東側への市街地の拡大が見られるようになり、17世紀から18世紀初頭にかけて、鴨川に沿って建築されていた御土居が崩壊を始める。これを機に鴨東地域の寺社領が市街化されることから、祇園社門前町の一つである祇園新地(外六町)の成立もここにみることができる。このように都市改造後にも市街地の拡大・整備が続いていくことから、近世京都の成立を検討するうえで、京都改造の完成とその展開を追うだけでは、京都の近世都市化の萌芽を示すのみで近世京都そのものを論じることができないのではないだろうか。
こういった近世京都の成立に対する見解をふまえた上で、17世紀から18世紀にかけての京都における町の整備、新地開発との関係から近世祇園社門前町の形成と発展を再検討する必要があると考える。町の形成と発展を考察することで、京都の都市空間にあらわれた「近世」を明らかにしたい。

文責:平賀
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11月21日例会報告要旨

本報告では、『日本思想史研究会会報』第30号にて、掲載された、拙稿「言葉の〈始原〉とコスモロジー-幕末国学言語論の思想的位相」(pp42-pp59)で明らかにした、問題意識を前提としたうえで、大国隆正(1792-1871)における〈古言〉論をめぐる問題について、思想史的検討を加えようとする試みであった。従来の大国隆正をめぐる先行研究は、大国隆正とその門人たちが、明治初期の頃に、明治維新政府による神祇行政と深く関わった人物であるが故に、隆正が膨大に著した言語論的テクストについては、等閑視されてきたと考えられる。このような研究現状を振り返ったうえで、大国隆正における〈古言〉論と〈古伝〉論が、相互に連関しながら提示されていく、隆正における国学的宇宙論も視野に入れたうえで、思想的テクストの分析を試みた。本報告を終えたあとでの感想を言えば、今後は、先行研究の掘り下げや、未見史料の読解という作業の大事さを痛感したので、今後は幕末維新期における洋学をめぐる思想史的動向とも相互に関わらせながら、再び隆正の思想を再考する必要があると思った次第である。

文責:岩根卓史
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プロフィール欄に通算例会開催数を付けました

本ブログのプロフィール欄に、通算例会開催数を通し番号として新たに付けました。本会の長年にわたる「地道な歩み」を改めて振り返るとともに、これからもその歩みを止めることなく、会員同士が切磋琢磨しあい、今後も定例研究会を積み重ねていけるように、精進致しますので、皆様の温かいご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

文責:岩根
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『日本思想史研究会会報』第30号刊行のお知らせ

先日行われました、『日本思想史研究会会報』第30号刊行記念シンポジウムに合わせて、この度、最新号として『日本思想史研究会会報』第30号が刊行されました。また、今号刊行を機にして、読みやすさを考慮し、体裁をリニューアルし、A5版からB5版へと変更を行いました。シンポジウムに参加いただけなかった会員の皆様におきましては、来週には発送作業を行う予定ですので、お手元に届くまで、いましばらくお待ちください。今後とも本会への温かいご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。以下に今号バックナンバーの目次を載せましたので、ご参照ください。


日本思想史研究会一同:『日本思想史研究会』三〇号刊行にあたり

【巻頭言】

神田秀雄:民衆宗教の成立と宗教社会

【論文】

厳仁卿:朝鮮半島における日本伝統詩歌雑誌の流通と日本語文学の領分ー短歌・俳句・川柳雑誌の通時的な展開ー

岩根卓史:言葉の〈始原〉とコスモロジー-幕末国学言語論の思想的位相-

田中俊亮:「〈実〉の戦略」の分節化と「将軍伝」ー三宅観瀾の諸言表をめぐってー

殷暁星:徳川日本における郷約の受容ー『呂氏郷約』の解釈と活用について

川合大輔:一九一〇年代におけるサンディカリズムに関する言論と知識人の存在意義

【書評】

西田彰一:長志珠絵著『占領期・占領空間と戦争の記憶』

彙報

【付録】

『日本思想史研究会会報』総目次(創刊号~第30号・別冊)

会告
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『日本思想史研究会会報』第30号

日本思想史研究会一同:『日本思想史研究会』三〇号刊行にあたり

【巻頭言】

神田秀雄:民衆宗教の成立と宗教社会

【論文】

厳仁卿:朝鮮半島における日本伝統詩歌雑誌の流通と日本語文学の領分ー短歌・俳句・川柳雑誌の通時的な展開ー

岩根卓史:言葉の〈始原〉とコスモロジー-幕末国学言語論の思想的位相-

田中俊亮:「〈実〉の戦略」の分節化と「将軍伝」ー三宅観瀾の諸言表をめぐってー

殷暁星:徳川日本における郷約の受容ー『呂氏郷約』の解釈と活用について

川合大輔:一九一〇年代におけるサンディカリズムに関する言論と知識人の存在意義

【書評】

西田彰一:長志珠絵著『占領期・占領空間と戦争の記憶』

彙報

【付録】

『日本思想史研究会会報』総目次(創刊号~第30号・別冊)

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10月28日例会予告

今週の報告につき連絡させていただきます。


論題: 民衆宗教・仏教と安心の1800年前後宗教社会

報告者:石原和


本報告を、来週火曜日12月3日のライスボールセミナーにてお話させていただく内容の予備報告としたいと思っております。

よろしくお願い致します。
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11月21日例会報告題名

今週の例会の報告題名についてお知らせします

論題:大国隆正における〈古言〉論 ―「言葉は後より出できたるものと知られたり」

報告:岩根


参考文献

桂島宣弘『増補改訂版 幕末民衆思想の研究』、文理閣、2005年。

野口武彦『江戸思想史の地形』、ぺりかん社、1993年。

井上厚史「大国隆正の言語認識(その1)―『古伝通解』の注釈について」、『地域研究調査報告書』第3集、1996年。
同「大国隆正の言語認識(その2)―『音図神解』の注釈について」、『地域研究調査報告書』第5集、1998年。

よろしくお願い致します。

文責:岩根
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『日本思想史研究会会報』30号発刊記念シンポジウムのお知らせ

『日本思想史研究会会報』30号発刊記念シンポジウムが、下記の日程で行われますので、お知らせ致します。

『日本思想史研究会会報』30号発刊記念シンポジウム

「トランス・ナショナルな思想史の探求」


日時:2013年11月23日(土) 14:00~18:10

場所:立命館大学 清心館501号

総合司会:金泰勲(立命大)

14:00-14:20 開会式
会長挨拶
松川雅信(立命大:院)

祝辞
小関素明(立命大)
神田秀雄(天理大) 

14:20-17:10 研究発表

近代日本社会とアジア留学生との文化的交流と葛藤
見城悌治(千葉大) コメンテーター:諸点淑(韓国/東西大)

「内鮮結婚」をめぐる政策とその実態について ―「朝鮮男性」と日本女性との婚姻関係に注目して
宇都宮めぐみ(韓国/東亜大) コメンテーター:沈煕燦(立命大)

「陰隲」と「感応」―近世善書の世界―
肖琨(中国/曁南大) コメンテーター:殷暁星(立命大・院)

台湾における日本時代の建築物をめぐる意識
武知正晃(台湾/台湾首府大) コメンテーター:松川雅信(立命大・院)

17:20-18:00 追悼ビデオ上映
故・衣笠安喜先生 故・清水教好氏

18:00-18:10 閉会式

18:30-20:30 懇親会

場所:諒友館食堂
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11月14日例会討論要旨

今回の報告は、「近世京都」と祇園社門前町の歴史的性格を考察する前提として、報告者の問題意識の方向性を明らかにするために、主に先行研究の整理を中心にした報告だった。討論では、まず京都における「近世化」とは、いかなる性格のものであり、また、報告者がイメージしている「京都」とはどのようなものなのか、という指摘がなされた。また、従来の「都市史研究」の蓄積も鑑みた、史学史的な分析も必要ではないか、という意見も合わせて出された。さらに、江戸時代における祇園社の性格に関する質問も提起され、今後はどのような史料を中心にアプローチするのか、という質疑も行われた。報告では、「観光」というキーワードが出てきたこともあり、江戸時代の宗教都市の「観光化」の問題と、近世京都の問題とを、いかにリンクさせていくのか、という指摘もなされた。また、具体的な問題として、報告者は、祇園社門前町を主題にして、その「社会構造」に関心があるのか、あるいは、「観光」や「名所記」に見出されるような、同時代における「外から見た京都」に関心の所在があるのか、という方向性に関わる議論もなされた。報告者は、「社会構造」に力点を置きたいという旨の返答がなされた。最後に報告者による報告自体の感想が述べられ、質疑応答を終えた。

文責;岩根
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11月14日例会予告

明日の例会につきまして、お知らせします。

論題:「近世京都の成立と都市の発展-祇園社門前町を中心に-」

報告者:平賀


参考文献

仲村研「京都「町」の研究」(秋山國三、仲村研著『京都「町」の研究』(法政大学出版局、1975))

杉森哲也『近世京都の都市と社会』(東京大学出版会、2008)

よろしくお願いします。

文責:岩根
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11月7日例会報告要旨

回は、地獄思想の受容について報告した。「地獄」に対して、宗教学においては「連続的他界観念と断絶的他界観念」として分かれている。古代日本は連続的他界観を持っていたと言える。本稿では仏教の地獄観即ち外来宗教の地獄観念がどのように受容されたか、仏教作品を通して論ずるものである。まずは日本古来の「地獄」思想を整理し、その上で『日本国現報善悪霊異記』における地獄観を分析する。霊異記の地獄の特徴は三つである。一つ、現世との境の曖昧さ、二つ、黄泉との交錯、三つ、地獄の具体化の貧弱さである。ここで私が取り上げたいのが一つ目の特徴である。筆者は霊異記における地獄の解釈は、曖昧さではなく、水平的自然に広がっていく空間である。先行研究を見ると、現世と地獄との境が曖昧な説が多くある。そして『霊異記』におけるもう一つ重要な地獄観は現世地獄である。前述のとおり、古代日本の「地獄」観念を踏まえて日本最初の仏教説話集-『日本霊異記』にあらわれた地獄を分析し、その水平性及び現世性を注目しながら見てきた。そして、霊異記の独特な地獄観を通して景戒の地獄思想を検討する。本稿最終的には、天台智顗の他界観(地獄を中心に)と景戒の地獄観を分析したい。

文責:胡
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後期例会日程を修正しました

先日の話し合いで、後期例会ののスケジュールで未定だった部分が決定しましたので、日程を修正しました。修正事項は下記の通りです。

2014年1月6日 崔載國(埼玉大学大学院)

   1月16日 高橋恭寛(東北大学専門研究員)・李月珊(東北大学大学院)

このため、本研究会の後期例会は、例年とは違い、1月まで行います。

今後もご支援のほど、よろしくお願い致します。

文責:岩根
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修士論文構想報告会山口報告題名につきまして

明日の構想報告会の山口報告の題名について、お知らせします。よろしくお願いします。

論題:宇垣一成擁立運動と陸軍

報告者:山口


参考文献
坂野潤治「政党政治の崩壊」宮地正人・坂野潤治編『日本近代史における転換期の研究』山川出版、1985年
森靖夫『日本陸軍と日中戦争への道』ミネルヴァ書房、2010年
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修士論文構想報告会松川報告題名

明日の修士論文構想報告会の松川さんの報告題名についてお知らせします。よろしくお願いします。

論題:
『家礼』受容研究序説―闇斎学派を中心に―

報告者:松川


参考文献:
・田世民「崎門派の『文公家礼』に関する実践的言説」「浅見絅斎の『文公家礼』実践とその礼俗観」(田世民『近世日本における儒礼受容の研究』ぺりかん社、2012年所収)
・前田勉「呪術師玉木正英と現人神」(前田勉『近世神道と国学』ぺりかん社、2002年所収)

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11月7日例会予告

題目:「地獄思想の受容について」

報告者:胡


まず日本古来の「地獄」概念を整理します。その上で、中世から近世までの仏教作品にあらわれた地獄思想を分析します。

参考文献
梅原 猛『地獄の思想』、中央公論社、1983年

石田瑞麿『日本人と地獄』、講談社、2013年

よろしくお願いします。

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修士論文構想報告会

以前連絡しました通り、今週末の11月9日(土)に修士論文執筆予定者の構想報告会を行います。時間・場所は、下記の通りです。



時間:11月9日、13時~
場所:学而館第一研究会室

よろしくお願いします。

文責:岩根
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スケジュール若干変更しました

来年の1月も研究会がありますので、プロフィール欄を少し変えました。よろしくお願い致します。

文責:岩根
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