日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

5月9日例会報告について

5月9日例会にて行われる報告についてお知らせします。

報告:竹内好「日本人の中国観」(底本:『竹内好セレクションⅡ』、日本経済評論社、2006年)

報告者:坂元宏之(立命館大学大学院博士前期課程)


です。

よろしくお願い致します。

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4月25日例会討論要旨

今回は、風間健氏によって「竹内好を考えるメモ書き」という竹内好についての概論的報告がなされた。
最初に岩根氏より、レジュメ上の表記に関する指摘があり、続けて近年の竹内好論は、「竹内好という問題」を抱え込んでしまったがゆえに、むしろ竹内好論の問題の本質が見えなくなってしまっており、逆に竹内好を歴史的文献として読み込んでゆく必要があるのではないか、という旨の質問があった。これに対し報告者は、「竹内好という問題」という命題を経ねば、単なるイデオロギー暴露の論法を取るにしか過ぎなくなってしまう、という形で反論した。
次に殷氏より、中国では一般的に、竹内好に影響を与えた中国人としては、魯迅に並んで毛沢東が挙げられるが、竹内好と毛沢東との関係はどうか、との質問があった。これに対し報告者は、日中国交正常化反対論や共産党への入党拒否などを念頭に置けば、竹内好の中国論を考えるうえで確かに毛沢東は重要なキーパーソンとなるはずであるが、魯迅に比して論じられることは少ないとの回答を行った。この質問との関係で、続けて松川氏は、竹内好における毛沢東を考えるためには、戦後日本知識人における中国認識の変遷を視野に入れ、同時代的な中国認識との関係で竹内好を俯瞰する必要があるのではないか、との意見を提示した。これに対し報告者は、その通りであり、竹内好にとっての「近代の超克」における「近代」を「「アジア」における近代」という文脈で捉える時、戦後日本知識人の中国認識は念頭に置く必要があるとの回答を行った。
続けて石原氏によって、これまで竹内好を語ることは、どのような意味・影響力を有したのか、との質問が出た。対して報告者は、竹内好を語ることの意味は、時代によって変遷するため、一括して言うことはできないとしたうえで、「近代」というものを考えるうえで竹内好が参照されてきたのであろうと述べ、しかし同時に竹内好は丸山眞男らに比べれば、従来それほどには語られてこなかったと回答した。
再び岩根氏からの質問があり、竹内好にとっての「中国」「アジア」とは何か、と報告者に問うた。これに対し報告者は、おそらく竹内好が言う「中国」「アジア」とは実体としてではなく「方法」として存在するもので、これは「東洋」「西洋」という概念についても同様であると回答した。この討論との関係で、最後に沈氏から、竹内好の「中国」「アジア」という指摘は極めて重要であり、それは抽象的な概念ではなく、むしろ非常に生々しいものとして存在しているとの意見が出た。
これから竹内好を考えてゆくための、重要な問題点が提示されたという意味で、今回の討論は有意義なものであったと思われる。

文責:松川雅信(立命館大学大学院博士前期課程)
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2013年度4月25日例会報告要旨

4年、ドイツのハイデルベルク大学にて「竹内好―アジアにおけるもう一つの近代化を考えた思想家?」という国際シンポジウムの開催を皮切りに、05年は上海、06年には日本でと、竹内好を題材とした国際シンポジウムが相次いで開催された。今なぜ竹内なのか?という疑問は今後、竹内の思想を問いながら考えていきたい問題だが、今回は、竹内を考えていく前提として、「竹内好という問題」とは何かという命題を足掛かりに、私なりに、今後、検討すべき課題を列挙して竹内好講読の初回報告に代えた。
 
ここで報告者が強調したことは、「竹内好という問題」とは「竹内好という思想」を如何に読むかという「問題」において存在するのではないかということ。そして、それは畢竟、竹内を通した「近代」に対する自己理解の反芻にほかならない以上、どれだけその前提となる「竹内好の思想」に肉薄できるかという点についてである。総じて、問題の列挙のみに留まったが、今後、竹内がアジアの中で近代を問おうとしたこと(=近代の非一義性)の意味を、同時代を生きた知識人、丸山眞男を念頭に考えていきたいと思う。

文責:風間健
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今日の例会報告について

今日の例会についてお知らせします。

報告:竹内好について(仮)

報告者:風間健

場所は、立命館大学衣笠キャンパズ学而館第一研究会室で行います。
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ブログの情報を更新しました

ブログの情報やデザインを新年度のものに改めました。

今後ともよろしくお願い致します。

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今週の例会はお休みです

今週の例会は、お休みです。

来週の例会は、風間健氏(文学部4回生)が報告します。
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2013年度前期例会の報告日程について

前期の報告日程について決まりましたので、お知らせ致します。

報告日程は下記の通りです。

(敬称略)
4月25日:風間
5月9日:坂元
 16日:許
 23日:サルバトーレ
 30日:殷・方
6月6日:平賀
 13日:松本・岩根
 20日:原田・富山
 27日:宮本
7月4日:肖
 11日:松川
 18日:石原・山口

※4月18日、5月2日は休みとします。

※※4月25日に報告の詳細を決めるため、再度打ち合わせをする予定ですので、ご参集下さい。
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新年度最初の例会について

下記の通りの予定で、明日行います。

時間:4月11日(木)18時~
場所:学而館2階第1研究会室
内容:①新入生歓迎講演
    松川雅信「神主と鬼神をめぐる言説―徳川日本の『朱子家礼』受容に関する試論―」
   ②前期の報告順決め

よろしくお願い致します。
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