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日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。

2024年4月27日(土)の例会予告

2024年度第一回の例会を下記の通りにご案内申し上げます。

〇日時:2024年4月27日(土)15:30〜
 場所:立命館大学衣笠キャンパス究論館プレゼンテーションルームA

〇内容
1.2023年度の会計報告、幹事会の選挙・選任、新会長就任の挨拶
2.新入生歓迎講演会
  登壇者: 金ナヒョン(立命館大学日本史学専修博士後期課程)
  題目 :「阪谷素と『明六雑誌』」
3.懇親会

〇実施形態:対面形式&ZOOMによるオンライン開催
※非会員の参加希望は前日までにメール(shisoshiken@gmail.com)にてご連絡ください。


2024年4月27日
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『日本思想史研究会会報』第40号

『日本思想史研究会会報』第40号が刊行されました。
御購入を希望される場合は、編集部まで御連絡下さい。
連絡先:shisoshiken@gmail.com

『日本思想史研究会会報』第40号(2024年3月)目次
【巻頭言】
谷徹也:『羅山林先生別集』の史伝――「畜生塚記」と「家康公元年記」

【論文】
中井悠貴:白鳥敏夫と「八紘一宇」理念――「皇国日本」による世界新秩序理念の導出をめぐって
鈴木健吾:住民運動と戦後歴史学――黒田俊雄よりみる

【研究ノート】
陳路:室町時代の「呉太伯後裔説」論争に関する考察
范帥帥:一九四〇年代の鈴木大拙における思想と日本

【書評】
楊世帆:石運著『十七・十八世紀の日本儒学と明清考証学』
辻本雅史:向静静著『医学と儒学――近世東アジアの医の交流』
田中俊亮:河合一樹著『大和心と正名――本居宣長の学問観と古代観』
中嶋英介:松本智也著『〈文事〉をめぐる日朝関係史――近世後期の通信使外交と対馬藩』

【追悼】
桂島宣弘:岩井忠熊先生を偲んで

【彙報】

頒価(税込):1500円
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記念シンポジウムのご案内

日本思想史研究会(京都)
活動45年・会報40号記念シンポジウムの開催を下記の通りにご案内申し上げます。

○日時:2024年3月9日(土)13:00~16:30
 場所:立命館大学衣笠キャンパス学而館2F第一研究会室
    (オンラインあり。URLは下記メールにてお問い合わせください)

○内容
1.基調講演
   桂島宣弘「思想史研究の立ち位置―45年の歩みを振り返って」

2.韓国日本思想史学会とのオンライン交流会

3.パネルディスカッション「日本思想史研究会(京都)と私」
   桂島宣弘(立命館大学)
   長志珠絵(神戸大学)
   富山仁貴(明治大学)
   古文英(立命館大学)
  司会:松川雅信(神戸市外国語大学)

4.懇親会(19時~)

○申し込み方法:参加希望者は2月21日(水)までに参加形態(対面、オンライン)と懇親会の参加不参加を明記して、下記までご連絡ください
shisoshiken@gmail.com

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2024年2月9日(金)の例会予告

題目:1910年代における土田杏村の「文明批評」観の形成―学生時代を中心に―
発表者:小糸咲月(一橋大学大学院博士後期課程)
日時:2024年2月9日(金)18時~
場所:Zoomによるオンライン開催
(会員以外の参加希望者はshisoshiken@gmail.comにご連絡ください。)

要旨:
 本報告では、文明批評家を自称していた土田杏村(1891~1934、本名:茂(つとむ))を対象として、彼の文明批評思想がどのように形成されたのかを明らかにする。杏村は、文明批評という言葉が生まれ、隆盛していく時期に評論活動を開始し、晩年に至るまで文明批評家を自称し続けた。彼に特徴的なのは、生涯にわたって文明批評家として執筆活動を続けたことに加え、同時代人によっても文明批評家と評されていたことである。このことからも、文明批評が日本においてどのような歴史を辿ったのかを考察する上で、杏村は適当な人物であると言えるだろう。
 本報告では、まず、文明批評が辿った歴史を報告者が整理した範囲内において概観する。次に、杏村の文明批評観が如何に形成されたのかを明らかにするために、東京高等師範学校および京都帝国大学在学時の杏村の学生生活と、それが彼の思想にどのような影響を与えたのかを考察する。杏村は、新潟師範学校から東京高等師範学校に進学しており、大正教養主義文化圏の中心地ともなった旧制高等学校の出身者ではない。このような学歴の違いが、杏村の思想形成に与えた影響に注目してみたい。最後に、杏村の思想形成期の文明批評について、その初出から取り上げて整理することで、文明批評史のなかに杏村を位置付けることを目指す。

参考文献
野口武彦 「煩悶、高揚、そして悲哀 近代日本の「批評」の発見」柄谷行人編『近代日本の批評Ⅲ 明治・大正篇』(講談社、1998)
飯田泰三『大正知識人の思想風景 「自我」と「社会」の発見とそのゆくえ』(法政大学出版局、2017)
土田杏村『文明思潮と新哲学』(広文堂書店、1914)
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2024年1月19日(金)の例会予告

題目:神島二郎の異端論
発表者:福井優(立命館大学大学院文学研究科博士後期課程)
日時:2024年1月19日(金)17時~
場所:対面、Zoomのハイブリッド開催(立命館大学学而館2F第一研究会室)
(会員以外の参加希望者はshisoshiken@gmail.comにご連絡ください。)

要旨:
 本報告は、未完に終わった『近代日本思想史講座』第2巻『正統と異端』の当初の執筆予定者の1人であった、政治学者の神島二郎(1918~98)が、そこでどのような異端論を展開しようとしたのかを明らかにする。
 『正統と異端』は、1959年より筑摩書房から刊行された『近代日本思想史講座』の第2巻として企画され、丸山眞男が編集を担当し、丸山の他に藤田省三、神島、石田雄が執筆予定であった。同書刊行のために設けられた、いわゆる「正統と異端」研究会において、神島も1950年代末にゲストスピーカーとして執筆予定の異端論について報告している。先行の「正統と異端」研究会を巡る研究では、神島が最初期の執筆予定者の1人であったことは触れられるが、その関わりについて立ち入った言及はなされていない。また神島論においても、この問題については取り上げられてこなかった。
 したがって、本報告ではこれまで注目されてこなかった、神島の『正統と異端』における異端論に着目し、その構想がどのようであったかを、研究会におけるメモ書きや同時期の著作などを手掛かりに明らかにする。そして、それが神島の思想や研究の変遷にとって、どのような意義があったかについて考察する。

参考文献
石田雄「『正統と異端』はなぜ未完に終ったか」『丸山眞男との対話』みすず書房、2005年
神島二郎『近代日本の精神構造』岩波書店、1961年
藤田省三『藤田省三著作集10 異端論断章』みすず書房、1997年
山辺春彦「初期の「正統と異端」研究会と丸山眞男の正統論」『東京女子大学比較文化研究所附置丸山眞男記念比較思想研究センター報告』16号、2021年
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