日本思想史研究会(京都)のブログ

本研究会は立命館大学を拠点に、歴史学・思想史の問題について時代・地域に捉われることなく、深く考えていく場として設立されました。2014年度後期例会は、個人研究テーマ報告です。

6月22日 例会報告

題目:覚書:李能和『朝鮮仏教通史』からみる朝鮮仏教

報告者:朴海仙

報告要旨
李能和の『朝鮮仏教通史』(1918)は、古代から1916年に到るまでの韓国仏教史を
記述した労作であり、韓国最初の仏教史料集である。しかしながら、朝鮮史編集委員会などの履歴から李能和に烙印された親日のイメージと、漢文体に書かれたテキストの解読における難解さなどが相まって、本史料集に関する検討が十分なされたとは言い難い現状である。
本報告では以上を踏まえながらも、特にこの史料集でもっとも多き分量をなす朝鮮仏教の叙述を紹介し、その特色を捉えることを試みとする。

宜しくお願い致します。
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6月15日 例会予告

論題:

「大我『三彝訓』を読む」

講読史料:

大我『三彝訓』(『日本思想大系57 近世佛教の思想』岩波書店、1973年)

報告者:松本智也

要旨:

本報告は大我『三彝訓』(1758年)の史料講読である。講読に先立ち『三彝訓』の著者、該史料成立期の社会背景を踏まえてから該史料の構成を一瞥する。その上で該史料の一部分を抄出して参加者とともに読み合わせを行い史料解釈の議論に入る。講読箇所として17頁7行目〜18頁10行目(儒道論)、21頁9行目〜22頁13行目(仏道論)、27頁6行目〜31頁4行目(神道論、三道鼎立論)を指定する。18世紀中後期の仏教者がどのような論理で儒・仏・神三道について議論しているのかを史料に即して検討することを本報告の課題とする。



よろしくお願いします。
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7月1日 東アジア史学思想史研究会 講演会案内

テーマ:日本史学史を問う――岐路に立つ歴史学の行方
講演:① 戸邉秀明(東京経済大学 教授)
      「史学史の可能性と課題――近現代日本史学史の動向から考える」
    ②田中聡(立命館大学 教授)
     「最近の古代史研究の動向について」
コメンテーター: 吉田武弘(立命館大学)
           富山仁貴(関西学院大学)
日時:2017年7月1日(土)14時~17時
会場:立命館大学衣笠キャンパス 学而館201号室
参加費:無料(事前予約不要)
主催:東アジア史学思想史研究会


皆さまのご参加をお待ちしております。
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6月8日 例会予告

議題:「対治邪執論」の現代日本語訳と解説・考察
報告者:張振康(大阪市立大学文学研究科東洋史学専修)
課題史料:「対治邪執論」(海老沢有道ほか校注『日本思想大系25 キリシタン書排耶書』岩波書店、1970年、pp492-502)

要旨:臨済宗妙心寺派の僧である雪窓宗崔は幕府の要請により、正保四年(1647)に長崎興福寺でキリシタン破斥の説法(「興福寺筆記」)を行い、翌年(1648)に「対治邪執論」を著述した。今回の報告では、仏教の立場からキリシタン宗門の排撃を意図して執筆された「対治邪執論」という史料を現代日本語に翻訳・解説を行う。そのうえで、「対治邪執論」の成立した時代的背景を踏まえ、近世日本において仏教的立場に立つキリスト教批判の言説を雪窓宗崔の議論から考察する。

参考文献:

加藤均「近世日本における仏教者のキリスト教理解 : 鈴木正三と雪窓宗崔の排耶書比較を中心にして」『日本語・日本文化』大阪大学日本語日本文化教育センター、2013-03、pp55-64。

西村玲「近世仏教におけるキリシタン批判――雪窓宗崔を中心に」『日本思想史学』(43)、2011、pp79-94。

「キリシタン時代切支丹批判書――雪窓宗崔の『対治邪執論』と『興福寺筆記』を中心に(キリシタン文化と日欧交流)――(キリシタンと近世社会)」『アジア遊学』(127)、2009-11、pp172-180。

高神信也「江戸初期の排耶書について――林羅山と雪窓宗崔を中心として」『哲学年誌』(8)、2002-03、pp39-48。

大桑斉『史料研究雪窓宗崔:禅と国家とキリシタン』同朋舎出版、1984年。

以上でよろしくお願いいたします。
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6月1日 例会予告


論題:第二章「ナショナリズムと仏教の共ー構成ーー一九二〇年代の国柱会の社会教化活動」

テキスト:大谷栄一、『近代仏教という視座 戦争・アジア・社会主義』(ペリカン社、2012年、118頁ー144頁)

報告者:方阿離

主要参考文献:
1. 池田英俊『論集日本仏教史』(第8巻)雄山閣出版、 1987年
2. 吉田久一『日本近代仏教史研究』 川島書店 1992年
3. 碧海寿広 『入門近代仏教思想』、筑摩書房、2016年

よろしくお願いいたします。
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